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おしらせ

織の工程について

皆様 こんにちは
前回、糸までアップしましたが、糸のままでは生地になりませんので、今回織工程についてアップしてみたいと思います。

準備工程

織物は縦の方向に並んだ一組の糸(経糸)と、これに多くの場合直角に交差する一組の糸(緯糸)とからできている。この経糸と緯糸との組み合わせ方を織物の組成という。
織物は、この二組の組み合わせ方によって白生地などに製織されるわけであるが、その前に経糸と緯糸とを組成されるに都合の良い状態にする作業として製織の準備工程がある。
準備工程は二つに大別されて、
経糸の準備工程 ①下漬 ②糸繰 ③糊付 ④再繰 ⑤整経
緯糸の準備工程 ①選糸 ②下漬 ③糸繰 ④合糸 ⑤緯煮(キヌタキ) ⑥下管巻 ⑦撚糸 ⑧乾燥 ⑨上管巻
とがある。

1. 経糸の準備工程

  • 下漬(シタヅケ):
    生糸は最初に糸の捌きをよくし、繰返し易く、後の撚糸及び製織を容易にするため、糸繰にかける前に糸の下漬(ソーキング漬)がなされる。油系のものに漬け込むケースが多いようです。
  • 糸繰:
    糸繰とは糸を枷より枠に巻き取り、糊付、合糸を便利にする工程である。この作業が不完全な時は、糊付・合糸のとき糸がしばしば切れて作業が困難であるのみならず、製織能率を著しく下げることとなる。
  • 糊付:
    糸を枠に巻き取り、一本または数本を引き揃えて糊液の中を通して糊付けにする作業。
  • 再繰:
    糊付を済ませた糸を、再び小枠に繰り返す作業。
  • 製経:
    再繰しわ糸枠を所要の数だけ配列して、等しい張力で且つ同じ長さに揃えて整経機のドラムに巻き取り、これを何回も繰り返してドラムに巻き付けた糸数が織物の全布に要するだけの本数に達した後、さらにこれを千巻(ワープビーム)に巻き返す作業。

2. 緯糸の準備工程

  • 選糸:
    緯糸としての完全な撚糸を作るには、良好な糸を選ばなければならない。
  • 下漬:
    経糸の場合に準じて行うが、強撚をかける場合は多少油剤を多く、また加撚しやすい油を用いる。
  • 糸繰:
    糸繰とは枷になった糸を枠に巻き取り、次の工程を便利にする作業である。
  • 合糸:
    下漬けして小枠に糸繰りした糸を、さらに緯糸としての所要の太さにするため、何本かの糸に合わせる工程である。
  • 緯煮:
    緯煮は生糸にのみ行う工程で、その目的は生糸のセリシンを熱湯でやわらげ柔軟にして撚糸を容易にするとともに、加撚後糸を密着させ撚止めの効果をよくするためである。
  • 下管巻:
    緯煮した糸を木管またはエスロン製の管に巻いて、撚糸の準備をするための工程を言う。
  • 撚糸:
    緯糸の準備工程の中で最も重要な作業である。生糸はそのまま織物に織ることもあるが、多くは引き揃えて適当な太さ、強さとし、これに撚りをかけ、精練・染色・製織の工程を容易にして、且つ織物に所要の手触りと外見とを与える。このように糸に撚りを与えたものを撚糸といい、撚りとは並行している多数の繊維を一つに集めて捻ることである。また撚りには右撚と左撚があり、右撚は白またはS撚といい、左撚は
    赤またはZ撚ともいう。撚数については、1メートルあたりの長さにおける撚糸回数で表示する。撚糸機には八丁撚車と洋式撚糸機があり、八丁撚車は縮緬緯糸の撚糸機として最も理想的のものであって、錘は1分間八千回も回転し、一錘で左右二錘分の働きをする。洋式撚糸機にはイタリー式とリンダ式、フライヤー式等色々あるが、前二者が多く用いられる。

    また撚の形態としては主なものに ①一本片撚糸 ②二本片撚糸 ③三本片撚糸 ④諸撚糸 ⑤片二本諸撚糸 ⑥三本諸撚糸 ⑦壁撚糸 ⑧スプリング撚 ⑨リング糸 ⑩ポーラー糸等がある。

  • 乾燥:
    糸の乾燥には自然乾燥と人工法による乾燥があり、熱風を循環させ、湿温空気を排出して乾燥する熱風乾燥機もある。これは糸の付着物の変質もなく、乾燥も早く、現在最も使用されている乾燥法である。
  • 上管巻:
    緯糸を上管に巻いて製織のできるようにする工程

製織工程

経糸と緯糸の準備工程が終わり、いよいよ手織機または力織機を使っての製織の段階に移る。
力織機で織物を織るには、ハンドルをかけさえすればいいというものではない。
まず、機械の摩擦する箇所に油差を行い、経糸・緯糸の検査を行ってから、抒打の状態を調整し、それから運転を開始しなければならない。
製織の前準備工程としては ①機上 ②綜絖通し ③筬通し ④織付 ⑤経継などがある。

織幅分に揃えた経糸を機台上に張って、これに緯糸を直交差させて織物を作る機械を織機、これを操作することを製織、昔ながらの言い方では機織(ハタオリ)と称する。人力で操作する手織機に対して、動力による力織機(織機ともいう)があり、いずれもその原理は同じで、古くから素材や織物の種類によって相応しい構造になっている。
織機を分類すると、素材別では絹人絹と綿及び毛、織幅別では小幅と広幅、緯糸の通し入れ方法によって様々な呼び名で分けられる。
絹織物は特に地風が重視されるので、絹用の織機は奥行きを深くした構造となっており、また製織もそれなりの装置を特色のある技法で操作されている。
織機ほど一つの原動力が細分化されて連動しているものは他に類型がないと言われ、互いに密接な時間関係を保って連動している。その運動は、主運動、副運動、補助運動に大別される。
主運動は織るための基本となるもので、開口(カイコウ)・緯入れ(ヨコイレ)・筬打ち(サオウチ 緯打ち)の3運動を指す。

副運動は主運動で織られるにしたがって、経糸を給糸する送り出し運動と、織られた分を巻き取って製織を続ける巻き取り運動を指す。
補助運動とは、主・副運動を補助して織機の動きを一層完全にさせるためのもので、全ての織機がその機能を備えているとは限らない。
手機によれば、経糸の打ち込みが定常的ではなくて、手加減が可能なために地合いを好みのままに生かして特色ある風合いを醸し出せる。また、金銀箔とか特殊な緯糸を自由自在に使えるのも手機の特徴である。大げさに言えば、手機は織り手の気に入るように織りなす つまり魂を打ち込んで織ることができる。
つまり綴錦の機装置や織り方が今日でも素朴で原始的なままであるのはクラフト的な手法によるしかないことに帰結する。織機の省力化、高速化が優先されて、全てが自動化されたとはいえ、手機ならではの存在価値を保っているわけがここである。

※画像は丹後ちりめん製造の柴田織物さんより使用させていただきました。縫取ちりめんの普及のため日々新しいことに挑戦されておられます。

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