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おしらせ

模様染めについて②

皆様 こんにちは
模様染め 友禅シリーズ第二回目は型紙友禅についてアップしてみます。

②型紙友禅
型友禅とは
型紙友禅は写し友禅とも呼ばれ、型紙を用いて、主として友禅糊に染料と助剤を混合した染料糊で直接捺染するか、防染する方法となります。
同じ型紙を用いる捺染法に、防染を主として行う小紋染めや染料溶液ににじみ防止のため足糊と呼ばれる少量の糊を加えて摺りこみ用の刷毛で摺りこんで染める摺込友禅もございます。
この方法は染料を付けた丸刷毛の使い方に高度な技術を要しますが、非常に繊細な模様を染め上げることができます。
一枚のきものを染めるための型紙の枚数はデザインや模様の密度、色数により異なりますが、普通であれば一柄に約100枚~150枚使用し、複雑なものになると300枚以上も使用したりします。
なお、型染めの友禅全体として見た場合、上記の染色法のほかにも長板中形があり、樅材(もみ)で作られた長板の表面に中形用木綿生地を張り伸ばし、その上から型紙を用いて防染糊を置く方法や、中形生地の巻いたものを左右に交互に伸ばしてその度ごとに型紙をあてて防染糊の型付けをする方法があり、注染と言われています。
これらは浴衣を染める場合に用いられます。

型紙
型を彫る紙を型紙地と言い、美濃紙を縦横に重ね合わせ柿渋を塗って乾かしたもので彫刻しやすく、水を吸えば柔らかくなり生地に密着するものの強度が弱くなることもなく摩擦にも耐え、長期にわたり使用ができます。
模様を彫りぬくには、複写紙を用いて原図の輪郭を写し取り、輪郭に沿って特殊な彫刻刀で模様を彫りぬいていきます。色別に分け、模様の形状によっては1色でも何枚かに彫り分けるので複雑多彩な模様では1柄100枚以上の型を用いることもございます。
何枚かに彫り分けた型で1枚ずつ捺染していきます。模様を合わすためと、型を移動させる目印として、模様の四隅に「送り星」という目印を付けます。

型紙友禅の代表的な工程について
図案から型紙を作成した後の代表的な工程は以下のようなものとなります。

a.下のし
型友禅は必ず友禅板に生地を貼ることから、生地巾と耳を揃えるために巾出し機を通して、均一な張力で巾と長さを整えておきます。

b.地張り
あらかじめ糊が付けてある友禅板に粘着性のある地張り糊を均一に付けて、白生地の真ん中を友禅板の剣先に合わせて生地の縦・横目を正しく揃うように貼ります。

c.色合せ
デンプン・米ぬか・塩を主原料として煮た友禅糊に別に溶かした染料や防染剤などを配合して色糊を調整させます。色合せの技能は、友禅技術者として重要な作業で、各種染料や薬品の知識が必要であるだけでなく、実際の色合せ作業の体験の中で覚えるものとなります。

d.型置き
刷毛で染料液を付ける摺り込み友禅と色糊をヘラで付ける写し友禅とがございます。
他には型紙で防染糊を付けておいて防染糊の無い部分に刷毛・筆で色挿しをする堰出し友禅もあり、これらの代表的なものが紅型染めと型絵染めとなります。
型置きで注意するべきことは、型送りと型合わせで、型送りの口切り作業が特に難しいです。必ず一色一色乾燥した後に次の型置きをする必要があります。

e.地染め
地染めには染料液を刷毛で染める引染と色糊を使用するしごき染めがあります。しごき染は蒸しの直前に色糊で生地前面に地色糊をしごき、直ちに引き粉を全面に散布して蒸し枠に吊るして蒸しをするのが一般的に行われています。別の板場で地色しごきをしておき、蒸し直前に湿らした引き粉で吸湿して蒸熱する方法もあります。

f.蒸し
蒸しは染料の固着・発色に必要な工程で、通常では90℃から103℃で20~60分間程蒸気で蒸します。この時に生地と生地とが接触したり、水滴等が付着すると汚れや蒸し斑の原因にもなります。

※蒸しの種類について
大きく分けて「湿り蒸し」と「から蒸し」とがございます。
「湿り蒸し」は主に型紙の写し友禅に用い、「から蒸し」は手描友禅やろうけつ、型紙の摺り込み友禅に用いられます。

「湿り蒸し」
・写し糊蒸し:型置の後、乾燥させてからおがくずで吸湿して蒸します。
・ぬれ蒸し(しごき蒸し):地染めを色糊で均一にしごいて、直ちに蒸します。

「から蒸し」
・地染め蒸し:引染の地色を固着させる蒸しとなります。
・友禅蒸し:挿し友禅、摺り込み友禅の染料を固着させる蒸しとなります。
・足付蒸し:三度黒の黒ぼかしの色止め蒸しとなります。
・ろうけつ蒸し:ろうけつ染の色止め蒸しとなります。

g.水元
染料がすべて生地に染着することはないので、余分の染料や伏せ糊等は水元で洗い流します。水元が不十分な場合には、生地が硬くなり、色落ちしやすくなってしまいます。また、使用する水質が良くないと発色や硬さに悪影響があります。
色によってはフィックス剤や明ばん液(色止め液)に通して、直射日光があたらないように乾燥させることもございます。

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