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おしらせ

金彩と刺繍Ⅱ

皆様 こんにちは

前回に続き金彩について取り上げます。 華やかだけに色々と技法があるものですね。

 

 

以前金彩のできる職人さんと一緒にお仕事した際に、ペラッペラの金箔をピンセットで抜き取り、見事に使われているのを横で見ながら、人一倍不器用なわたくしには絶対できない作業だなと思ったことがあります。

 

 

華やかですがとてもデリケートな素材ですので職人の技がいる作業だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

(8)箔剥がし

下地に友禅模様を染めてある上から、べた箔加工を施して、乾燥後ビロードやベッチン布で一旦貼った箔を摺り剥がして、下の友禅模様を箔の下からのぞかせるようにする表現方法となります。

接着剤が強すぎても、硬すぎてもいけないので、接着剤には布糊のような皮膜性のあるものが使われます。

 

 

 

(9)金泥描き

細かい金粉をニカワや樹脂エマルジョンでよく溶いて、筆で直接生地に図柄を描いていきます。

金泥が粘りすぎては筆が自由に運ばず、仕上がりも硬くなります。

また油性の接着剤は、乾燥が早いので適していません。

これは絵心と運筆の熟練が必要な仕事となります。

 

 

 

(10)戻し金

糸目加工やベタ箔加工の合理化した方法として、合成樹脂の水に溶けずに溶剤で溶ける特性を利用して採用されたものとなります。

型友禅の型置きの際に、後で金加工を施したい糸目、御所車などの部分に、型で酢酸ビニールエマルジョンで型付けをします。

模様を全部染めあげてから、蒸し、水洗、ゆのしをします。

金加工の部分は合成樹脂が残って乾燥しているので、上から刷毛や霧吹きで、溶剤を塗って、少しすると樹脂の表面が溶けて接着力が出てきます。

この時、上から箔を貼り、また金砂子を振りかけ、その後紙などで押えつけて乾かします。次に余分の箔や金属粉を除くと、合成樹脂を型置きした部分に金彩加工ができてしまいます。

 

 

(11)スタンピング加工

紙の金印刷の技術から導入されたもので、ホットスタンピングとも呼ばれています。

箔はプラスチックフィルムに接着されたものを使い、これにも薄く接着剤が塗られておりますが、紙には使えても生地目と凹凸のある布地には不十分です。

そこで、あらかじめ生地に熱で柔らかくなる合成樹脂エマルジョンを型や筆で描き、一旦乾燥します。

その表面にプラスチックの箔面を接して置き、摂氏150度ぐらいの温度にしたホットスタンピング機の中に入れて圧縮すると、接着剤の付いた部分のみ箔が付きます。

機械がない場合、小面積の加工では、アイロンでも可能ですが十分に注意が必要です。

 

 

(12)ピース加工

霧吹機を使って霧状に金属粉を付ける方法となります。

接着剤と金粉とを混合して、圧縮空気の力で細かい霧状にしなければならないので、粘液では口金から出なかったり、糸状に飛び出したり、またピースの口金付近で、すぐに乾いてしまうので、粘り気の多いものや溶剤型の乾燥の早い接着剤は不向きとなります。

また液を薄めると接着力が弱く、なお液の中で金粉が分離して沈殿してしまいます。

なので接着剤は粘りが少なく、しかも濃度の高いものでなければならないので、柔軟性のある合成樹脂が良いです。

金粉はできるだけ細かいものを使用します。

ピース加工はコンプレッサーの圧力やスプレーガンの口金、液の粘さ、スプレーガンと生地との間隔などの条件が揃わないとうまくいきません。

別にピース状の表現方法として使われているものに、オトシぼかしがあります。

これは金網に金糊を塗り、歯ブラシなどで金網の上からコスると金糊が金網を通って霧状に落ちます。

金網の目の粗さによって大小の霧ができます。小部分・手の込んだ加工に使用します。

 

 

(13)盛り上げ箔

部分的に立体感を表現したい時に使われる方法となります。

濃度の濃い合成樹脂や糊剤などを主体にした接着剤を、筒や型紙で生地に置きます。

盛り上がり不足の場合には、先の接着剤が乾燥してから同じ操作を繰り返し作業します。

完全に乾燥した後、押箔や砂子加工をすると、立体的な金彩加工ができます。

この時には接着剤の層が厚くなるので、柔軟なものを使う必要があります。

 

 

 

(14)金泥による木目加工

木目の強く出ている木の板に生地を密着して貼り、その木目の凹凸に従って、金泥を木版摺りに使うバレンや刷毛で、凸部分だけを撫でるようにして木目模様を現わす方法となります。

木目を均一に出すには高度の熟練が必要となります。

 

 

 

(15)焼付け箔粉

ホットスタンピングの前身と言える加工法で、下地に友禅模様を染めた上に、乾燥した熱で溶ける粉末を必要とする部分に散布します。

そして、その上に箔を置き、熱いアイロンで箔を押さえると、粉末は溶けて、下地に箔を接着させます。

また、アイロンの熱によって焼けて渋い感覚となります。

 

 

(16)焼き箔

銀箔が亜硫酸ガスなどで変色し易い性質を応用して、変色箔を作って加工するものです。

銀箔に紙を置き、その上から硫黄の粉末を撒き落として熱アイロンで押えると、硫黄の部分が黒味に変色します。

また硫黄を焼いて、そのガスに銀箔をかざすと焼き付けの程度によって青貝のように変色した箔になります。この箔を使って押箔、摺箔などに使うと、また変わった表現となります。

 

次回は刺繍について工程や技法等載せてみたいと思います。

 

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