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おしらせ

浸染について②

浸染シリーズ2回目は地入れと染色に関してです。

(1) 地入れ

染色前に行う工程で、重要な役割をはたします。熱湯や温湯、水などに20分~30分浸けておきます。時々操って浸けっぱなしにはしないようにします。
また、精練後時間がたってしまった生地等※はハイドロ地入れを行います。
※精練後、数か月から数年を経過したもの。

(2) 染織

a. 染色機について

  • ウインス染色機:最近は重めの生地が多く、スレや折れなどが非常に出やすく、染色に最新の注意が必要となります。そのためにも生地を拡げたままウインスで染色します。生地の端と端を縫って固定するか、ピンや伸子で固定しループ状態にして速度を調整しながらねじれないように注意しつつ染色します。
  • 手染め・棒くり:八掛や三丈物で裏地として使用されるもので、スレや折れの生じにくい物を染色するとき、ウインスでは浴比が多くて染めにくいために釜で浴比を少なくし、竹の棒状のもので、操りながら染める方法となります。

b. 色合せについて

色合わせは染浴を70%ほどに仕立てて染色をはじめ、徐々に昇温します。次に生地端を乾かし、色見本と合わせて染具合を確認します。2~3回染料を追加し、85℃位で30分~40分染色し、繊維の内部まで完全に浸透させます。

c. 水洗・酸操り

染色後、十分に水洗した後、酢酸の入った水にもう一度通し、脱水・乾燥の工程に行く。酸操りの効果は、色止め・堅牢度向上がある。畳上げでは脱水機折れが付く場合があるので巻き上げをして、巻いたまま脱水機にかけます。

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