おしらせ

2018/10/22

浸染について②

浸染について②

浸染シリーズ2回目は地入れと染色に関してです。

(1) 地入れ
染色前に行う工程で、重要な役割をはたします。熱湯や温湯、水などに20分~30分浸けておきます。時々操って浸けっぱなしにはしないようにします。
また、精練後時間がたってしまった生地等※はハイドロ地入れを行います。
※精練後、数か月から数年を経過したもの。

(2) 染織
a. 染色機について
・ウインス染色機:最近は重めの生地が多く、スレや折れなどが非常に出やすく、染色に最新の注意が必要となります。そのためにも生地を拡げたままウインスで染色します。生地の端と端を縫って固定するか、ピンや伸子で固定しループ状態にして速度を調整しながらねじれないように注意しつつ染色します。

・手染め・棒くり:八掛や三丈物で裏地として使用されるもので、スレや折れの生じにくい物を染色するとき、ウインスでは浴比が多くて染めにくいために釜で浴比を少なくし、竹の棒状のもので、操りながら染める方法となります。

b. 色合せについて
色合わせは染浴を70%ほどに仕立てて染色をはじめ、徐々に昇温します。次に生地端を乾かし、色見本と合わせて染具合を確認します。2~3回染料を追加し、85℃位で30分~40分染色し、繊維の内部まで完全に浸透させます。

c. 水洗・酸操り
染色後、十分に水洗した後、酢酸の入った水にもう一度通し、脱水・乾燥の工程に行く。酸操りの効果は、色止め・堅牢度向上がある。畳上げでは脱水機折れが付く場合があるので巻き上げをして、巻いたまま脱水機にかけます。


2018/10/18

中信ビジネスフェアに出展中です!

昨日・本日と京都パルスプラザで行われている、中信ビジネスフェア―にパールトーンも出展して、様々なアイテムへの撥水加工をPRさせていただいております。

ビジネスフェア―へお越しの際には是非パールトーンブースにもお立ち寄りください。

中信ビジネスフェア― 本日16時まで
パールトーンブース C-44

2018/10/10

浸染について①

浸染について2回シリーズでお届けします
① は工程 ②は地入・染色となります。

① 浸染無地染加工の工程について
浸染とは、漬け染めとも言われ、引染のように刷毛で染料を生地にこすりつけるのではなく生地を染料液の中に漬けて染める方法となります。
浸染はきものの染色ではほとんど継続染法であって、以下のような手順で染色し、淡い色のものから濃色へと進む、合理的かつ省エネルギーといった染法となります。

【浸染の手順】
(1) お湯をわかします
(2) 助剤を入れます
(3) 色見本を見ます
(4) 使用染料を決定し、染浴をしたてます
(5) 生地を投入します
(6) 染浴から出して色合わせします
(7) 染色します
(8) 色合わせをします
(9) 水洗します
熱源は蒸気またはガス管での直火だきとなります

【着品から納品まで】
(1) 着品
(2) なぐり (検品)
(3) 色分け (色の系統別に分ける)
(4) 色の順番を決める (薄→濃 キレイ→ニゴリ)
(5) 地入れ (温湯 熱湯 水 ハイドロ)
(6) 染料を調合 (直接染料 酸性染料 含金染料 等々)
(7) 染織 (85℃ 30分~40分 ウインス・ピン反染機 手染)
(8) 色合せ
(9) 水洗 (表面に付いた染料・薬品等を落とす)
(10) 酸ぐり (色止作用 堅牢度)
(11) 脱水 (遠心脱水機・真空脱水機・マングル ※脱水せずそのまま干す場合がある ダラボシ)
(12) 乾燥 (熱風 自然)
(13) 検反
(14) 納品

2018/10/03

パールトーンは新年度をむかえました!

パールトーンは9月決算で10月1日より新年度 第31期を迎えました。台風の影響で1日遅れの新年度式を10月2日三条工場で行いました。

社長の由本より年頭所感で今期は変革の年であり、チャレンジの年というお話があり、人事異動や永年勤続表彰が行われました。

新年度を迎え、社員一同再度襟をただし、頑張っていきたいと思います。
今後ともパールトーンをよろしくお願い致します。

2018/09/29

パールトーンきもの保険「安心どすえ」窓口について

パールトーンきもの保険 「安心どすえ」窓口である、有限会社オリエンツは社名変更し、株式会社グローバルシップとなりました。

現在、パールトーン加工商品に付けさせていただいている、加入カードに記載のお電話番号075ー241ー2732は移転に伴いまして、不通となっております。
お手数をおかけして申し訳ございませんが、お問い合わせ等は
株式会社グローバルシップ 075ー706ー7878へお願い致します。

ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。

2018/09/19

無地染めについて②

無地染めの実際 引染 その2

皆様こんにちは
前回に引き続き引染で、今回は黒系の引染についてアップします。

黒引染(三度黒)
黒地色の引染は、古くより各種の方法で染められていましが、、現在三度黒と呼ばれているのは、黒色用植物染料(ログウッド)を重金属により不溶化固着して、生地に堅牢な黒色を染色する方法で、蒸しなどの染着工程を必要としません。染料と固着剤を3回引染して黒色となるので一般に「三度黒」と呼ばれます。ただし、この三度黒による引染は使用する重クロム酸カリ中の6価クロムが有毒であるので現在このままの染法を行う工場はほぼないかもしれません。

1. 三度黒引染の工程
① 端縫:身頃、衿、衽、袖等を一連のものにするために絵羽縫を解き、手縫いやミシンによって継ぎ合わせます
② 伸子張り:端縫いされた生地の両端を張り木で止め、生地がしわにならないように伸子を張る作業となります。
③ 地入れ:色引染と同様ですが、ふのり液で行います。模様際は特に念入りに行い、生地の裏面も十分に刷毛摺りします。地入液の濃度は、模様場の糸目糊・伏糊の種類や性質等によって代える必要がございます。
④ ログウッド引染:ログウッド液を生地表から刷毛引きして、裏を返し再度表を十分に刷毛引きします。乾燥はできるだけ早く十分に行う必要がございます。
⑤ ノアール引染:ログウッドに数々の媒染剤を加えて加工したログウッド還元液で、刷毛引きします。乾燥はログウッドと同じです。
⑥ 重クロム酸引染:ログウッドの酸化発色のために用います。刷毛引き・乾燥は前2回と同じですが、重クロム酸の濃度が淡い場合は赤味黒に発色し、濃い場合は後から生地に脆化のおそれが生じます。
⑦ 水洗:三度黒は不溶性染料のため、伏糊や紋糊を洗い流すだけでなく、生地に付着している染料かすを十分に洗い流しておく必要がある。白い下着を重ねて着用する場合が多いから、摩擦による色落ちには十分気を付け、豊富な水で長時間洗い流すことが大切です。
⑧ 刷毛刷り:水洗した後、再度張り木・伸子で引っ張り乾燥させます。硬刷毛により生地の表面の表裏を十分刷毛摺りし、染料や不純物を取り除くと同時に、生地に光沢を与える。

2. 黒引染のぼかし
一般に「足つけ」といって、ぼかし足を染料のブラック液で先につけておくのが普通です。

3. 使用染料・助剤
① ログウッド:植物染料の一種でメキシコや中南米に生育するヘマトキシロン樹の幹から抽出物を原料としています。この中の主成分であるヘマチンは重金属と結合して不溶性レーキ(有機顔料)となります。
② ノアールナフトール:ログウッドに酢酸・シュウ酸と重クロム酸カリ・クロム明ばん・木酢酸鉄の媒染剤に酸性亜硫酸ソーダ等を適量加えて加工し、ヘマチンと金属の結合を抑制し、安定化した暗緑色のログウッド還元液です。これを酸化すれば黒色不溶化レーキとなります。
③ 重クロム酸:重クロム酸は、ログウッドの中のヘマチンと最もよく結合します。この結合には酸化作用も必要なために重クロム酸カリを主としています。


ブラック引染法
1. トロ引き
直接染料を用いる方法で引染染料液に糊料を多く入れて粘度を持たせて刷毛引きし、引染後、直ちに濡れ蒸しする方法を名古屋ではトロ引きと呼んでおり、京都でも染められています。
① 準備
通常の引染のように張り木にて生地を張り、伸子をかう。地入れは引染部分には施さず、模様防染部分の裏面には、ふのりでよく地入れを行います。

② 染料液
水1Lに染料を140g~150gの割合で熱湯にて溶かします。その液中に2.5~3%の精米糊粉・CMC等を加えて調整します。

③ 引染
引染工場の湿度を70%に調整し、2~3人が同時に1反の生地を手分けして引染します。表・裏ともによく撫で返します。引染が終わったら直ちに伸子をはずし、挽粉を生地の表裏共にまんべんなく振り掛けます。

④ 蒸熱
挽粉を掛けた生地は吊り枠の針に掛けて千鳥状に順次吊り下げる。低圧蒸気で25~40分間蒸熱します。

⑤ 水洗
大量の水や流水で直ちに洗い、余剰の染料糊分を除きます。同時に友禅の防染のりも落とします。

2. 酸性染料による引染
黒色酸性染料による引染は加賀友禅では早くから用いられています。色引染に準じて引染してから乾燥し、蒸熱、水洗で終わります。


2018/09/12

広告掲載していただきました【和装教育通信】

パールトーンでは以前より中学校に和装教育の実現を目指す特定非営利活動法人 和装教育国民推進会議を応援しています。

今回そちらの発行物の和装教育通信第14号が届き、弊社広告もご掲載いただきましたのでアップさせていただきます。

平成29年度は「ゆかたの着方など服学習が編纂」された新教科書が中学に行き渡り6年目になるらしく、来春にはこの教科書で学んだ若者たちが成人を迎えるとのことで、今後も息の長い活動が必要だと思われます。

活動内容等詳細はウェブサイトをご確認下さい!


詳細:http://wasoukyouiku.jp/

2018/08/27

無地染めについて①

皆様こんにちは
今回から2回に分けて無地染めについて記載します。私も見学しにお伺いしたことがございますが、均一に色をのせていくのはやはり職人の技ですよね。

引染とは
刷毛を用いて染色する仕方をいいます。この引染法は古くから行われていたもので、壺染(浸染の古称)に対して、岡染や岡デカシと呼ばれておりました。現在では、この染法で無地染をすることはほとんどなく、主として防染糊を施した模様染、すなわち地色染として行われております。友禅染の工程中最も面積の広い地色を染めるので、少しの難点も目立ちやすく、そのためにも優秀な技術と長年の経験とが必要とされます。
大きく分けると色引染と黒引染に分けられます。

1. 色引染
a. 色引染の工程
① 端縫:身頃、衿、衽、袖等を一連のものにするために絵羽縫を解き、手縫いやミシンによって継ぎ合わせます

② 伸子張り:端縫いされた生地の両端を張り木で止め、生地がしわにならないように伸子を張る作業となります。

③ 地入れ:引染は浸染のように高温、長時間の染色を行わないので、染料の繊維に対する吸着力が十分ではございません。ですので地入れにはそれを補う目的と染料液が防染糊で伏せられた部分の生地に侵入しないする目的、そして染料液の移動を防ぐ目的があります。豆乳とふのり液の混合したものを刷毛引きします。これによって染料の染着力が増し、むら染を防ぎ、防染効果が良くなります。浸透の悪い場合はロード油等を用います。

④ 色合せ:引染工程の中で最も重要な作業で、所定の染料液(主として酸性染料)を調合する作業です。染色する反数に応じた水に主調となる染料溶液を少しづつ加え、よく撹拌する。泡の色が染色すべき色になれば生地の端に染液を付けて試験蒸し(約三分間)をして所定の色相と濃度になるまで調合します。

⑤ 引染(染色):引染工程における主要な部分を占める作業である。色合わせによって調合された染料液を刷毛に含ませて引くことによって生地に着色する作業で、均一に且つ速やかに染色する必要があります。

⑥ 蒸し:常温での引染では、繊維内部まで染料分子の吸着が不十分なため、乾燥した生地を蒸し箱に入れ湿りを戻してから蒸気(約102℃)にあてることによって、染料の繊維内部への染着を促進させるための工程です。

⑦ 水洗:蒸しをした後、水槽に生地を浸け、防染糊を落とす作業です。糊が生地に打ち合うと色むらが表れたりするので、流水で洗ったり生地が水槽の底に沈まないように浸けます。最後に糊が生地に残らないように気を付け、別の水槽で十分にすすぎ、脱水機で脱水します。

⑧ 乾燥:脱水された生地は、直射日光を避けて乾燥させます。自然乾燥が一番いいです。火力・温風乾燥では風合いが少々硬くなります。

⑨ 難繰(検反):引染工程における最終作業です。染めむらやシミがないかを調べながら巻き取ります。

b. 色引染の染料
使用される染料としては、主として直接染料・酸性染料が使われます。どれを使用するにしても次の条件が重要となります。
・水によく溶けて冷液でも沈殿しないもの
・染足のあまり早くないもの
・蒸熱で変色しないもの
・堅牢度が良く、脱色できるもの

c. 色引染の種類
① 地色引染:染料液を引染刷毛(5寸刷毛)に適当に含ませ速やかに均一に引くことが大切です。刷毛むらを防止するためには均染剤と染料液に添加して引染します。

② ぼかし染:ぼかし染には数々の染め方がございます。ぼかしを入れるには、普通に引染をして、ぼかす印のところで霧吹きをして濡れた個所と乾いた箇所の境をぼかします。その後染料液の付いていない刷毛でこすり、ぼかし際を丁寧に仕上げます。

③ ローケツの引染:ロー描きの亀裂部分に染料を浸透させる場合は、地入液と染料液にロード油を少し多い目に加えます。ふのりは少し控えめにし、乾燥には火を用いてはいけません。


次回その②では黒系引染をアップする予定です!


2018/08/22

本社工場きもの部門を三条工場に統合しました。

皆様
いつもお世話になっております。
前回の夏季休業のご案内でもお伝えさせていただきました通り、夏季休業期間に西大路五条の本社工場のきもの部門を西大路三条西のパールトーン三条工場に統合させていただき、20日より営業させていただいております。
これまで本社店頭にお越しいただいていたお客様等には大変ご迷惑をおかけしますが何卒ご協力の程宜しくお願い致します。

パールトーン三条工場は三条通に面しており、島津製作所さんの向かいで、右京税務署さんの西隣となります。

京都市右京区西院春栄町2-1 075-312-1137

社員一同 心機一転頑張りますので今後ともよろしくお願い致します。

詳細:http://www.pearltone.com/about/index.html#plofile

2018/08/07

夏季休業及び本社工場統合のおしらせ

誠に勝手ながら以下の期間、休業とさせていただきます。

2018年8月11日(土)~2018年8月19日(日)

お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

なお、上記期間中に本社工場のきもの部門を三条工場に統合し、お休み明けの8月20日より三条工場をきものの工場として稼働となります。
特に店頭にお越しいただいていたお客様には色々とご不便、ご迷惑をおかけすることがあるかと存じますが、何卒ご容赦の程宜しくお願い致します。

ご連絡先につきましてもお手数をおかけしますが20日以降は三条工場となります。

株式会社パールトーン 三条工場
京都市右京区西院春栄町2-1
TEL 075-312-1137(代表)
FAX 075-312-1770

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