おしらせ

2018/02/21

【雑誌掲載情報】美しいキモノ2018年春号別冊付録に掲載いただきました!NEW

2018年2月20日発売 美しいキモノ 2018年春号の別冊付録

「きもの110番」

にご掲載いただきました。

弊社は撥水加工について取材を受けましたが、その他きものについてのお困りごとについても弊社含め他の業者さんもご回答されておられますので、是非書店で手にとっていただければ幸いです!

2018/02/19

着物はっ水加工の歴史⑩(パールトーン加工)NEW

心配きものから安心きものへ「安心きもの振興会」設立

1993年(平成5年)

心配きものから安心きものへ。「安心きもの振興会」発足のきっかけは平成5年、20年ぶりに全国的に雨に見舞われた成人式でした!

平成5年2月9日 パールトーンでは(ゴ・フ・ク)の語呂合わせにちなんで「安心きもの振興会」を設立しました。
そのきっかけになったのは平成5年1月15日、珍しく全国的に雨に見舞われた成人式です。晴れ着を濡らすまいと裾を高くたくしあげている姿、右手に傘、左手に荷物を持って泣きべそ顔をしている姿、一方で雨でも平気の洋装グループ。そんな光景を見ていて「着物の傷み以上に新成人の心の痛みは大きかったのでは・・・このままでは着物は着てもらえなくなる」という危機感を全身で感じたのです、

「安心」こそが着物振興の要、それがパールトーンの信念であり原点と改めて実感させられたのです。

着物はタンスの中にしまっておくものではなく、着て楽しむものです、しかし現実に着物を着ると「突然の雨が心配」「食べこぼしが心配」「着付ができない」「着た後のお手入れの方法がわからない」など数々の心配事が生まれてきます。これではせっかく着ようと思った気持ちが失せるのもやむを得ないことです。そこで一人でも多くの消費者に気持ち良く着物を楽しんでいただけるような活動をしたいという思いを「心配きものから安心きものへ」の合言葉にし、安心きものの輪を具体的に広げていきたいと考えました。というのも、このまま消費者が心配を抱えたままではタンスの中の着物は生かされることはなく、着物の需要は小さくなるばかりです。一企業として利潤を追求することは確かに大切ですが、それ以上に消費者が安心して着物を楽しみ、着物を着るというアクションが起こるような土壌を着物業界が一体になってつくることが実はもっと必要な事ではないでしょうか。タンスの中の着物を含め、一点たりとも心配きものがなくなるよう、社員一丸となって努力をしていきたいと考えております。

大切なのは、パールトーンはもちろんメーカー・問屋・小売店のそれぞれの立場でどう具体的に行動するかです。

2018/02/14

長谷川普子さんがご来社! その①NEW

今月6日タイ在住で執筆家であり、ラジオDJ 且つアメブロやFacebookコミュニティ「着物–きもの–」でも有名な長谷川普子様がきものと宝飾社様の企画で弊社三条工場の見学にお越しいただけました!

その時の様子を何回かに分けてアップさせていただきます。今回はパールトーン加工の説明や株式会社パールトーンのマインドをご説明させていただいた時の模様です!


長谷川さんとの出会いは昨年の初秋にきものと宝飾社 松尾編集長とお話させていただく中で雑誌ステータスマーケティングの企画案がありその一環でご紹介いただく形となりました。

以前より松尾さんが管理人のFacebookコミュニティ「着物」では拝見しており綺麗な人だなあと思っていたのですが、この度長谷川さんの帰国に合わせ、ようやくお会いすることが叶いました。

実際お会いした感想は、綺麗なだけではなく気さくなんですが、しっかりとしたご自分の考えをお持ちの なんというか引き込まれていく様なとても素敵な方でした。

長谷川さん 松尾さんを含めパールトーン加工の効果の実演をはじめ、着物における総合加工も可能ですが、その根本はパールトーン加工にあり、しっかりとした撥水防汚効果を出すことで、着物を着用する上での気になってしまうことを少しでも軽減し安心して着物をお召しいただきたいという弊社のマインドをご説明させていただきました。

つづく 次回は工場見学の際の模様をアップいたします!

2018/02/08

織物の種類について その①

皆様こんにちは。織物の種類って結構たくさんございますよね。
分類には絹や毛等素材による分類と先染や後染等の染色加工による分類がございますがここ何回かで色々な種類を再度押さえていきたいと思います。

まずは今回は「ちりめん」をご紹介いたします。

① 絹織物
絹織物は生織物、練織物に分けられます。生織物は生糸で織ったものを精練したもの(後錬)で後染織物(白生地)とも言われます。また、練織物とは生糸を精練して染色したものを織ったもので先染織物ともいわれます。

1. ちりめん
天正年間、泉州堺の職工が中国(明)よりその技法を学んだのが始めといわれている。現在では丹後・長浜・岐阜・福井・石川などが主な産地として知られている。布面に「しぼ」と呼ばれる縮みがあるのが特徴で、このしぼが染色に深みを加えるので独特の味が生まれる。現在染生地として最も多く使用されている。代表的なものとして、一越ちりめん、二越ちりめん、縫とりちりめん、紋意匠ちりめん、錦紗ちりめん、うずらちりめん(鬼しぼちりめん)などがある。

・ちりめんの種類と用途
a. 一越ちりめん
無地感覚の織物の代表的なもので、3丈物(12m物)では小紋から友禅染、また4丈物(16m物)では黒喪服、留袖まで使用範囲は広い。布面に凹凸のシボが表れ、生地もしっかりしている。目付は貫八(680g級)から貫五(560g級)のものまでいろいろある。

b. 変り無地ちりめん
古い歴史をもつ一越ちりめんに対してシボが低く、ちりめんの欠点であった湿気に対して収縮性があるという点を改良したちりめんである。無地にみえる生地でもジャガードで織ったものもあるが、一般にはねん糸の形状によってシボを出したもので、シボ・風合いを独特のものにしている。目付は12mのもの(反)680~700gのものが多い。

c. 紋りんずちりめん
斜紋織(綾織)の変化組織を表と裏を使って紋を出したもので重目のものは高級着尺に、軽めのものは長襦袢などに使用される。

d. 駒りんずちりめん
代表的な丹後ちりめんでしなやかな風合いとりんず独特の光沢があり、地紋を生かした無地きもの・羽織・中振袖・訪問着・附下・色留袖など広く用いられる。組織も一重であり、しわ欠点も比較的少なくバランスのとれた生地である。

e. 紋意匠ちりめん
元来、意匠ねん糸を使用したちりめんであるが、現在ではたて糸に駒糸を、地よこ糸に強撚糸、絵よこ糸に生糸や野蚕絹を使用したよこ二重ちりめんを指す。二重織による地紋の変化をねらった高級ちりめんで、地紋に深みがあるので地紋を生かした無地染めやぼかし染めに多く用いられ、訪問着・附下・羽織などが用途である。しかし、組織がよこ二重という「折れ、しわ」という致命的欠点がある。

f. ちりめん
5枚朱子の表裏によって柄出しをした紋着尺地で、若年向きの中振袖・訪問着として美しい光沢が好まれている。染付きがよく光沢に富むが、織物のたて・よこのバランスの面でとりわけよこ密度の少ないものはスリップ事故が生じやすい。

g. 縫取ちりめん
ちりめん生地に金銀糸・うるし糸・ラメ糸などの装飾糸を使って模様を縫い取ったちりめんで、打掛・中振袖・高級羽織地を中心に豪華な美しさが求められる。

h. 銀無地・銀意匠ちりめん
紋意匠ちりめんのような完全なよこ二重織ではなく、一重と二重が混在するものである。一面興味のある地合いであるが、打ち込みが甘く、組織的にも「しわ」が発生しやすい。また、表面の凹凸から「すれ故障」が出やすく、更に紋ぐせ・針きずなどによるたて縞も発生しやすい。

i. 精華ちりめん
よこ糸に壁糸ちりめんを2本合糸したものを織り込んだもので、収縮欠点を補正した無地ちりめんである。一般にたて糸密度が多く、「折れ・スレ・チョークマーク」が発生しやすい。

j. パレスちりめん
特に羽二重に似ており、薄くてすべりが良いのできものの裏地用に多く用いられる。シボ立ちを抑えたもので、クレープ・デシンにも似ている。織り方は強撚糸を二越にしたものが多い。

k. 古代ちりめん
よこ糸に強撚糸二越の配列に織り込んだもので、とりわけよこ糸に太いものを使用する。したがってあらい「鬼シボ」と称するシボ立ちが特徴で重目の生地である。色留袖・小紋などに用いる。

次回織物の種類②ではちりめん以外の羽二重や紬をご紹介します!

2018/02/06

長田野工業団地アネックス京都三和への企業進出に係る調印式の件

弊社、株式会社パールトーンが以前より進めてきた事業計画の一環で、この度、長田野工業団地アネックス京都三和(正式名称:京都北部中核工業団地)への立地が決定し本日京都府庁において京都府、福知山市、及び京都府土地開発公社を交え、土地譲渡契約締結及び基本協定書締結を含む記者会見が開催されました。

内容は以下の通りとなります。

株式会社パールトーン ニュースリリース

長田野工業団地アネックス京都三和に用地取得

株式会社パールトーン(創業1929年)は繊維への撥水機能を付加する委託加工業として、その主力商品の「パールトーン加工(撥水加工)」を様々な業界に提供してまいりました。特に呉服業界の「着物」においては最もご愛顧をいただいております。今後も呉服業界との繋がりを維持し、京都の地場産業である呉服の陰の力であり続ける覚悟であります。

弊社は京都市内(右京区西院)に2つの工場(本社工場・三条工場)を稼働させておりますが、本社工場は売却し三条工場と統合を計画しております。その上で三条工場は新たに「着物専用工場」として生まれ変わり、これまで以上に呉服に特化した工場になります。そして、福知山工場では2つの事業を行う計画です。一つは着物以外の素材にパールトーン加工をする「新市場工場」としての事業。もう一つは「呉服の発展」と「技術の継承」を支える事業を行う拠点となります。

現在、新市場分野のパールトーン加工は、三条工場と本社工場に振り分けて対応しております。しかし新市場の商品は既にキャパオーバーとなっています。福知山工場が稼働すれば、新市場分野の商品をスピーディーに効率的に量産加工することが可能になります。また、福知山工場には現在開発中の撥水加工の新技術が設置される予定です。新技術では今まで施工が困難であった様々な生地へのパールトーン加工が可能になります。一例としてあげると「人工スエード」や「ベルベット生地」「ビロード生地」などがあります。

福知山工場は株式会社パールトーンとして新市場分野でのパールトーン加工を促進、そして呉服分野への加工業としての支援を実現する戦略的拠点となります。その計画の第一歩として今回の用地取得となりました。

<取得用地概要>
【用地名】
長田野工業団地アネックス京都三和
(京都北部中核工業団地)

【住所】
京都府福知山市三和町みわ小字エコートピア16番2

【用途】
繊維撥水加工 着物等呉服商品への特殊加工

【取得日】
2018年2月6日

【取得面積】
4,252㎡

以上

2018/01/29

着物はっ水加工の歴史⑨(パールトーン加工)

戦略発想のある京都の企業として注目される!

1992年(平成4年)

京都新聞社では京都の企業イメージ調査を実施。パールトーンは21世紀に向かい戦略発想のある企業として選ばれました。

千年の都・京都は、あまりにも長く歴史と伝統文化に依存してきた結果、きものはもちろん伝統産業がかなりの痛手をこうむっている状況です。歴史の重みに重鎮する一方で、今という時流を素直に見つめ、時代の変革にいち早く対応して活性化のための努力を続けなければ京都の産業の未来は開けません。
そこで、1991年9月京都新聞社では「企業イメージ調査91」を一般市民、地元大学生を合わせ、2000人を対象に実施しました。一店舗主義を貫く老舗からグローバルな活躍を見せる大企業まで。そして時代を見つめ常に活性化を継続し、21世紀に向かい戦略発想のある企業のいくつかかが浮き彫りにされました。京都新聞社では1992年は「京都の企業は今」で50社、1993年は「京都チャレンジ経営93」というタイトルで58社、京都で名実ともに注目されている企業を紹介しました。パールトーンがいずれにも紹介され、注目されたことは大変うれしいことでした。というのも京都の企業は何百年もの歴史のある企業がたくさんあります。その中で認知され、未来を感じる企業として選ばれたことは誇りを感じる出来事だったからです。
先代会長はよく「従流志不変」という言葉を口にしていました。時の流れには逆らわず、安心きものを広げるという志は決して変えないという意味です。相反する意味にも聞こえそうですが、どちらも経営には大切なスピリッツです。これを常に繰り返すことは簡単なようで実に難しいことなのですが・・・。
言葉で唱えるだけでなく、いかに具体的に実行するか、見ていないようで市民も学生もしっかりと企業の姿を見ていることに改めて緊張感を感じました。

2018/01/22

精練について

皆様 こんにちは
今回は精練についてアップします。呉服の製造工程で精練や練りという単語は良く耳にするのですが、実際どのようなものなのでしょうか?

① 白生地の精練
・精練法
生糸で織られた生地を石鹸―アルカリ溶液で処理して生糸のセリシンを落し、しなやかな白生地にする工程を精練(練り)と呼んでいる。
白生地は10m・12m・16m・24m・48mの長尺のものであるから、精練作業で精練浴槽に布を入れるため、何らかの形にたたまなければならない。一般に70cm~100cmにたたむが、長尺に多く利用する12mものを75cmにたたむと16枚重ねとなり、平均に精練するのはなかなか難しい。練むらと呼ばれる故障が起こるのは、こうして16枚重ねてたたんだまま精練後の水洗いをするときに生じる洗いむらによることが多いと思われる。

・漂白と蛍光漂白
精練の際には、精練浴へハイドロサルファイトを少量添加して漂白を行っている。一部では白度を上げるため、精練工程の中間に過酸化水素漂白を行うことがある。
蛍光増白剤で後処理すると白度は向上するが、生地ヤケが生じやすく、その上、地引染の際に染めムラを起こすことも多い。そのために軽めの裏地には蛍光増白処理がしてあるが、着尺用の生地には蛍光増白処理は行っていない。また、蛍光増白した生地は手描友禅には適していないといえるので、他に比べて異常に白いものは要注意である。

・幅出し
精練が終わると幅出し・物理仕上げをして出荷される。
白生地の幅は通常36cm~38cm またはそれ以上の幅に仕上げられている。しかし、一越や古代縮緬などの縮む縮緬は“中のし”と称して33cm またはその近くの幅に整えて出荷される場合がある。こうしたものは必ず下のしで所定幅に仕上げる必要がある。

② 白生地の精練残渣と染着性
精練浴には石鹸・アルカリ・界面活性剤・漂白剤・あるいはその他の薬剤が投入される。そのため精練浴で生地を煮沸加工している間に、薬剤の一部が絹に吸着したり、精練で脱落したセリシン蛋白も白生地の表面に付着する。こうした付着物はすべて染色性に影響を与える。
その主なものは次のようである。
・石鹸 ・再付着した蛋白質 ・アルカリ ・漂白剤
白生地を熱湯に浸すと、白生地から不純物が出て、白く濁りを生じるが、この汚濁物が精練残渣の中の石鹸と再付着した蛋白である。

・石鹸
0.5%~1.2%の石鹸が白生地上に残留している。生地のふっくらした柔軟性は吸着された石鹸による効果の一部である。石鹸はまた染料液の浸透性をよくするとともに、緩染作用による均染性を発揮する。したがって石鹸残留が多いほど染料の吸着が遅くなるので、刷毛ムラの心配が少なくなる。反対に石鹸分が少ないと、染料が表面に早く吸着するため、刷毛ムラが生じやすくなる。
石鹸の使用量は精練工場によって異なり、残留量も差があるので精練工場による染色性の違いを把握しておくことが大切である。

・蛋白質
白生地上の蛋白質残渣は、精練浴へ一度脱落したセリシンが再付着したものと考えられるが、染料をよく吸着する性質を持っている。
この蛋白質残渣は、水によって移動しやすいため、精練後部分的に乾いたところができると水と一緒に移動して蛋白質残渣が部分的に集中し、それが濃くなると染ムラとなる。また、一旦乾燥された後、部分的に水漏れを生じたり、生地を水に浸してやることで蛋白質残渣の移動ムラを生じ、染ムラとなる事例も多いので注意が必要である。
実例として以下のようなものがあります
1. 青花落し(散らし)での移動(本友禅・ゴム糸目)
2. 前処理(湯通し・地入れなど)による移動
3. しみ抜きなどによる部分洗い、つまみ洗い
4. 水滴の付着
5. 引染の下染として浸染する場合
6. 目引き
7. 失敗でやり直しのための脱色・水洗
8. 引染を繰り返し重ねる場合、途中で水洗を入れる
9. ピース・ダック・型置・蒸し後の水洗(後引染する)
以上の他にもいろいろな事例があると考えられるが、いずれも地染する前に水をくぐる工程を入れる場合注意する必要がある。

・他の残留物
繊維上にアルカリ分が多く残留していると、染料によっては発色性が変わるものがある。また、アルカリが多く残る場合は、繊耳に近い部分か耳端にそって1㎜~2㎜位の幅に変色部分ができたり、1円硬貨大の変色を生じる。こうした場合に蒸しをかけると繊維が弱ってその部分から破れてくることがあるので注意が必要となる。
漂白剤、特にハイドロサルファイトの残留は蒸熱時の地色変色の誘因となる可能性がある。また、金加工に使用される銀素材が硫化変色して黒変することもある。

③ 白生地の前処理
白生地上の精練残渣の影響防止策の一つは、適正な加工取扱いに徹するよう努力することが第一で、加工前にどうしても水に浸す工程を経なければならないときは、平均によく洗い、平均に絞って乾燥する必要がある。
また、積極的な防止策としては前処理・再錬が有効な手段となる。これは残渣移動ムラが生じやすい工程ではあるが、精練残渣を一番よく除去するにはこの方法に勝るものは無い。
反面、精練残渣が移動するような条件で処理ムラが生じると、それが直ちに染めムラとなる危険もある。しかし、前処理、再精練を適切かつ正確に行えば、前記のような精練残渣による各種の事故はある程度未然に防止できると言える。また、蛋白質残渣や石鹸分の減少によって、鮮やかな染着を示すようになり、処理効果も大きい。
しかし、石鹸分の減少によって白生地の染着力が増すため、刷毛ムラが出やすくなる。こうした場合は活性剤・アンモニア水などの均染剤の使用が効果的となる。

④ 白生地の経時変化
白生地の経時変化による染着不良は、一般に精練後6カ月以上経過したものに発生する。一部のものは2ヶ月くらいでも水をはじいて引染液が裏面へ通らないものがある。経時変化は精練残渣の空気中の酸性ガスによる変化や、油ヤケ、その他の減少が複合して起きるものと推察され、それによって次のような事故が生じる。
1. 水をはじくようになる
2. 引染で裏通りが悪い
3. 染色がいらつく(微少部分での染ムラ)
4. 発色がきたない
5. 生地上で染料が分離して、しぼ・織繊維の凹凸によって色が異なる。

経時変化事故については前処理、再精練で完全に防止しえるが、古い生地か新しい生地かをまず選別する必要がある。

2018/01/15

着物はっ水加工の歴史⑧(パールトーン加工)

着物業界初の保険「安心どすえ」スタート!

1991年(平成3年)

水害の中でも長い時を経てもパールトーンの効力は健在!そこへ「安心どすえ」という保険でさらなる安心感を追及しました。

パールトーンではよく加工済みの縮緬と加工されていない縮緬の端切れを用い、その効力を目で確かめる実演をしています。その効力はご覧になっての通りですが、一方では果たしてそれがどれくらい、あるいはどのくらいの耐久力で効力を発揮できるのか、という疑問を持つ方もいらしたのではないでしょうか。
しかし、パールトーンの効力にはこんなエピソードがあります。
鹿児島県で大水害があった時のことです。あるお客様のお宅が床上浸水の被害にあい2日間箪笥の中の着物は水に浸かりっぱなしでした。想いで深い着物を傷んだままにするのはたいへん悲しいことです。その後、そのお客様は着物の洗張りをされたそうですが、パールトーンされていたものは着物の表地をはもちろん、胴裏や八掛にしろ、本当に美しく甦ったそうです。残念ながらパールトーンされていなかったものはきれいに甦らせることはできなかったとのことです。
大水害ですから命があったでけでも大変ありがたいお話なのですが、大切な着物が甦ったことを喜んでいらしたお客様の声に改めてパールトーンの使命を実感できたエピソードでした。
平成3年11月1日、パールトーンきもの保険「安心どすえ」がスタートしました。着物は着て楽しんでこそ輝くものという発想のもと、パールトーンした着物や帯に、さらに安心感を持っていただくために新しい価値をつけたわけです。
「安心どすえ」の内容は加工済みの品に火災や盗難、破損事故、汚損事故があった場合保険対応も可能となるシステムです。天災への保障ではありませんが、不本意な出来事に少しでも安心度がプラスできたら、というパールトーンの願いが込められています。安心きものへの一歩となった出来事です。

2018/01/11

2018年成人式

新成人の皆様 おめでとうございます。

パールトーンHP管理人も近所の会場に成人式の様子を見に行かせていただいたのですが、皆様久々の再会もあるせいか、楽しそうで輝いておられました。希望に溢れられた新たな門出をお迎えされたことだと思います。

ただ残念だったのが、お天気があまり良くなく私がお伺いした会場は雨が降っており、そのせいで特に振袖の御嬢さん方は屋外に出にくくされている様子が見受けられました。
雨のせいで成人式後に行かれる場所も限定されてしまったのではないでしょうか?
どうしても弊社目線で見てしまうのですが、特に初めてお着物を着用される方もおられる中、安心してお着物を着ていただき、楽しんでいただきたいという思いを改めて感じました。

また、今回の成人式では某レンタル店のお着物が届かないというニュースも大きく報じられ、呉服関連のイメージそのものが悪化しているような感もございますが、できればこのような状況下ですが新成人の方々にも今回の成人式を通じ、和装に少しでも興味を持っていただければいいなと感じた次第です。

2018/01/05

明けましておめでとうございます。

弊社は本日より営業となります。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
何卒、本年も昨年同様のご支援をよろしくお願い致します。

本年の繊研新聞掲載分、弊社社長 由本の年頭所感をアップさせていただきます。ご一読いただければ幸いです。

着物。この素晴らしい技術と文化を継承するために。
株式会社パールトーン 代表取締役社長 由本 敏次

新年、明けましておめでとうございます。
皆様にとって喜びの多い一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
古都・京都での風景にも、近年では海外からの観光客がますます増え、
着物を着て京都の町を散策する姿をいたるところで目にするようになりました。
伝統文化である和装が世界的に認知されることは、
とても素晴らしいことだと言えます。
同時に、自然の中で育まれた糸や染料で構成されていた着物には、
そうした一つひとつの歴史や匠技を知ることによって初めて気づく価値があります。
着物のほんとうの魅力を知ってもらうには、
そうした文化の背景も伝えていくことが必要です。
しかしながら、現在は生産者の高齢化や後継者育成といった数々の問題により、
ほんものの技術を継承することさえ困難になりつつあります。
だからこそパールトーンでは、取引先さまとの勉強会を開催し、
悉皆や染め工場の見学、汚れ落とし体験などさまざまな機会を通じて、
着物を支える伝統技術の素晴らしさを広く理解してもらう努力を続けています。
また、若い世代や海外の人に目を向けるばかりでなく、
たんすのなかに着物を仕舞い込んでいる方々が、
もういちど袖を通すためのお手伝いも大切だと考えています。
このため、着物クリニックを通じたメンテナンスや染め替えに力を入れ、
着物をもっと身近にするパールトーン加工とあわせて積極的に紹介しています。
世代や国境を越えて、いかに着物文化を継承し、普及させていくかが、
これまで同様にパールトーンの大きな使命だと認識しているのです。
もちろん「はじく」「まもる」ための撥水技術で新市場を開拓し、
世界に向けた新たな取り組みを具現化していくことも予定しています。
こうした取り組みで和装市場をさらに活性化していくためにも、
皆様からの変わらぬご協力やご助力を、よろしくお願い致します。
平成30年 元旦

パールトーンブランドサイト
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