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2018/02/19

着物はっ水加工の歴史⑩(パールトーン加工)

心配きものから安心きものへ「安心きもの振興会」設立

1993年(平成5年)

心配きものから安心きものへ。「安心きもの振興会」発足のきっかけは平成5年、20年ぶりに全国的に雨に見舞われた成人式でした!

平成5年2月9日 パールトーンでは(ゴ・フ・ク)の語呂合わせにちなんで「安心きもの振興会」を設立しました。
そのきっかけになったのは平成5年1月15日、珍しく全国的に雨に見舞われた成人式です。晴れ着を濡らすまいと裾を高くたくしあげている姿、右手に傘、左手に荷物を持って泣きべそ顔をしている姿、一方で雨でも平気の洋装グループ。そんな光景を見ていて「着物の傷み以上に新成人の心の痛みは大きかったのでは・・・このままでは着物は着てもらえなくなる」という危機感を全身で感じたのです、

「安心」こそが着物振興の要、それがパールトーンの信念であり原点と改めて実感させられたのです。

着物はタンスの中にしまっておくものではなく、着て楽しむものです、しかし現実に着物を着ると「突然の雨が心配」「食べこぼしが心配」「着付ができない」「着た後のお手入れの方法がわからない」など数々の心配事が生まれてきます。これではせっかく着ようと思った気持ちが失せるのもやむを得ないことです。そこで一人でも多くの消費者に気持ち良く着物を楽しんでいただけるような活動をしたいという思いを「心配きものから安心きものへ」の合言葉にし、安心きものの輪を具体的に広げていきたいと考えました。というのも、このまま消費者が心配を抱えたままではタンスの中の着物は生かされることはなく、着物の需要は小さくなるばかりです。一企業として利潤を追求することは確かに大切ですが、それ以上に消費者が安心して着物を楽しみ、着物を着るというアクションが起こるような土壌を着物業界が一体になってつくることが実はもっと必要な事ではないでしょうか。タンスの中の着物を含め、一点たりとも心配きものがなくなるよう、社員一丸となって努力をしていきたいと考えております。

大切なのは、パールトーンはもちろんメーカー・問屋・小売店のそれぞれの立場でどう具体的に行動するかです。

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