立春を迎える二月。京都は一年のうちでも最も寒い時期をむかえます。 でもどんなに寒さがあったとしても、 きものの装いはどこか春を感じさせる事が大切。 そこで「京のきもの屋 四君子」さんにお伺いしました。
五穀豊穣を祈願する節分の豆まきがある事から、五穀である 「米・麦・粟・黍・豆」の柄を長襦袢につける風習がある地 方もあります。このように季節を取り入れながら、きものを 楽しむ、これが和服を愛する醍醐味ですね。きものの生地に 春っぽい輝きがあれば色は濃い色や、くすんだ色でも寒々と はしません。京都では2月25日に北野天満宮で行われる梅花 祭が有名で、梅にちなんだ文様は、あらゆる工芸意匠に用い られ、最も種類の多い文様の一つです。梅の柄は槍梅、老木 いずれも良く、椿、雪割草、南天などの柄もきれいですね。
きものや帯には、伝統柄と現代柄がありますが、伝統柄の一つに琳派があります。俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳らの美のジャンルを琳派と呼んでいます。琳派は日本人の感性にあるもので流行に関係なく愛されています。琳派の梅は格別ですね。
梅や松、橘、桜、桐などの樹木文様は裾から肩にかけて立ち上っている文様ですが、腰の下で梢が終わっている時には、帯に天文文様(霧、雲、水、山)や鳥を用い、梢が胸まである場合はその樹木にふさわしい抽象文様を合わせます。梅の文様には、松や竹で松竹梅にしたりします。こういったこだわりが、きもの通と呼ばれる由縁ともなります。文様の意図に合わせて組み上げるのが、より知的で素敵な着こなしになると思います。
ほのかな梅の香りとその清楚な美しさを表現するとき、京都では「はんなり」という言葉で表現します。はんなりは、花なりから転じた言葉で、この花こそが梅なんです。着物の色合いや柄、また、きもの姿の女性の清楚でいて、たおやかな美しさの表現にも用いています。女性には最高の誉め方かもしれませんね。
今回ご紹介しています 「京のきもの屋 四君子」さんのきものはすべて パールトーン加工を施した安心きものです。
建物は明治4年の町家を改築。鉄鋼問屋の面影を残す大きな 吹き抜けや、明かり採りの土間。アンティークきものも始め られたそうです。古都の新しい観光スポットとして、のぞい てみてはいかがでしょうか。
季節のきものと帯(1月)
季節のきものと帯(2月)
季節のきものと帯(3月)
季節のきものと帯(4月)
季節のきものと帯(5月)
季節のきものと帯(6月)
季節のきものと帯(7月)
季節のきものと帯(8月)
季節のきものと帯(9月)
季節のきものと帯(10月)
季節のきものと帯(11月)
季節のきものと帯(12月)