うらうらと長閑な陽気。桜をはじめとする様々な花だよりが各地から届き 心弾む季節です。春爛漫。都会においてもあちらこちらで花に出会えます。 野に山に遊べば若々しい草の色も目にまぶしくて、すべてが生命力に満ち あふれて輝いています。そんな春の花のきものや帯をもとめて 「京のきもの屋 四君子」さんを訪ねてみました。
4月といえばやはり桜ですね。桜をぬきには考えられません。古来より日本人は、季節の移ろいに敏感で、暮らしの中に四季の自然をうまく取り込んで愛おしんできました。陽光の輝きに春の訪れを知るころ、ふとすれ違った人のきものに優しい桜の花がゆれていれば、そこはかとなく春の香りが感じられますね。このように着る人の季節を想う心が、その姿をながめる人に季節の情感を楽しませてくれるのです。
花いかだ、花づくし、ぼたん、しゃくなげなど春を盛りと咲く花々に敬意を表し、この月のきものや帯は、幾何学的な柄の方が自然とマッチするように思いますね。 きものの模様をどう選ぶかという基本は、自然の移り変わりを抜きには考えられません。花の少ない季節は花の模様を身にまとい、花の多い時季には花に遠慮をする。 そういう人と自然の共存がきものの装いに生かされた時にきもの姿は一段と品位あるものとなりますね。
手描京友禅 松竹梅にぼたん
現在ではきものを重ねて着るという習慣はありませんが、平安時代の十二単衣を始めとして、 五衣(いつつぎぬ)とか、色襲ねといって二枚以上のきものを重ねて着る着方が昭和初期までありました。 現在の生活の中で、色襲ねを楽しむとすれば、 きものときものの裏(胴裏・八掛)や長襦袢の色の合わせ方でしょう。 時には色の違う二枚の無地を重ねて着るのも贅沢な楽しみ方ですね。
春の色は、新緑の色重ねが美しいとあり、 古より王朝人はこの色合わせを 「柳襲」という言葉で表していました。 「桜襲」「若草襲」「山吹襲」と 春に咲く花の色と華の色、 または花びらと花心の色を重ねる という事もありました。 また桜の花の柄と桜色を重ねるのも 華やかです。 いづれにしても四月の花柄は 花びらだけにするなど 季節よりひと足早い花を身につける そんな心ばせで春の花のきものを 思う存分楽しんで頂きたいですね。
今回ご紹介しています 「京のきもの屋 四君子」さんのきものや帯は パールトーン加工を施した安心きものです。 春の雨や食べこぼしなど、きものの汚れを気にせず 安心してお召し頂けます。
歴史を感じさせる建物は明治4年の町家を改築。鉄鋼問屋の面影を残す大きな吹き抜けや、明かり採りの土間。アンティークきものも魅力のひとつです。掘り出しものと出会えるかもしれません。古都の新しい観光スポットとしてのぞいてみてはいかがでしょうか。
季節のきものと帯(1月)
季節のきものと帯(2月)
季節のきものと帯(3月)
季節のきものと帯(4月)
季節のきものと帯(5月)
季節のきものと帯(6月)
季節のきものと帯(7月)
季節のきものと帯(8月)
季節のきものと帯(9月)
季節のきものと帯(10月)
季節のきものと帯(11月)
季節のきものと帯(12月)